岩内町のお客様から持ち込みで、HP 15-eh3004AUの修理品をお預かりしました。
症状は、パソコンの開閉が出来ないというもので、よくあるヒンジのねじ受け破損のようです。
パソコンの診断
HPのこの15-ehシリーズで開閉が出来なくなった、という故障が最近増えている気がします。
ビニールテープが貼ってある右側が問題のようなので、さっそく分解してみていきます。

分解の手順
まずはボトムカバーを外すので、見えるネジと隠しネジを外していきます。
隠しネジはゴム足の裏に隠れています。


ボトムカバーを外すとパソコン内部にアクセスできるようになります。
今回必要なのは液晶ユニットの取り外しなので、ヒンジのネジと無線LANケーブル、液晶ケーブルのみ外します。

液晶ユニットを外してヒンジ部分をチェックしてみると、今回はヒンジが途中で折れてしまっていましたので、こちらの交換が必要です。

反対側の左ヒンジは問題なさそうなので、ヒンジの固さだけ調整します。

こちらはねじ受けが外れてしまったヒンジ受けの部分です。
古い接着剤を削ってから再度取り付けをして、かつヒンジも交換して修理完了になります。

修理完了後の状態がこちらです。
しっかり自立し、開閉も出来るようになっています。
取り寄せたヒンジも固さを調整してあります。

ヒンジ修理料金の目安
■基本料金(作業工賃含む)
15,000円~20,000円前後
※破損の度合いや追加作業の有無で変動します。
■部品代
0円~15,000円前後
もし交換が必要な場合には以下の料金が目安です。
ヒンジ単体交換:3,000円〜8,000円
天板(バックカバー)交換:5,000円〜15,000円
パームレスト交換:5,000円〜12,000円
※メーカーや年式により供給状況・価格が大きく変わります。
■修理期間
国内在庫あり:1〜3日
取り寄せ:7〜21日前後
■診断料
無料
⚠ 注意事項
ヒンジ金具の根本が割れているケースでは、天板(バックカバー)交換が必要となる場合があります。
ヒンジの固着状態が強い場合、内部のナット受け(樹脂パーツ)が剥がれており、補強作業または部品交換が必要です。
パームレスト側のナット受け破損がある場合は、パームレストごと交換になることがあります。
ノートPCの構造上、ヒンジの破損=周辺樹脂も同時に破損している場合が多いため、症状により作業内容が大きく変わります。
正確な費用は、型番や破損箇所の写真を確認後に無料でお見積りいたします。
ただしヒンジ修理は、分解して初めて内部の破損状況が分かるケースが多々ありますため、
作業着手後に追加の破損が判明し、再見積もりとなる場合があります。
まとめ
今回のパソコンのように、ヒンジが上の方まで長く伸びているのは最近にしては珍しいです。
そのせいでヒンジ受けが破損することで、ヒンジ自体も折れてしまう場合があります。
折れた状態でヒンジ受けを直しても、すぐヒンジ受けが剥がれてしまうので、少しでも違和感が出た時点でご依頼頂くと、ヒンジの交換まではしなくても直せるかもしれません。
開け閉めしづらいような感覚がありましたら、出来るだけ早めにご相談ください。
岩内町からの宅配依頼のご案内は岩内町のパソコン修理ページを、HPの修理についてはHPのパソコン修理ページをご覧ください。