インフォムスタッフの内山です。
今回は、Dell Alienware Aurora R4の修理を行いました。
ご依頼としては、電源を入れると動作はするが、ファンの動作音が大きい状態が続くということでお預かりした機体になります。
機体が到着し、早速動作を見てみると、電源を入れるとファンの最大動作が確認されましたが、Windowsのロゴマークの読み込み部分でフリーズしました。
この状態だと、たしかにCPUの冷却が疑わしいので、パソコンの電源を落とし、ケースを開けてみると予想していなかった光景がありました。
当機種のCPU冷却は、通常のファン付きのヒートシンクによる空冷式ではなく、簡易水冷ユニット方式の物なのですが、なんと、CPUの部分に固定されているはずの水冷ヘッドがCPU部分から外れて、機体の中でごろんと宙づりにて転がっている状態でした。
この状態であれば、CPUの冷却が行われないので、動作中にフリーズするか、電源が落ちます。
お客様に、このことを確認したところ、お客様のところでは問題無く水冷ヘッドはCPU部分に取り付けていたということでした。
ただ、通常は今回の様に水冷ヘッドが外れることは無いので、取り付け方に問題があったものと思われます。
正しく、水冷ヘッドをCPU部分に取り付けた後、CPUヘッドが外れないことを確認して、パソコンの電源を入れると、最初の起動時のみファンの動作は大きくなりますが、メーカーロゴが表示される状態になってから、ファンの動作も小さくなり、フリーズすることなく、Windowsのログイン画面まで到達、そして、ログイン後にデスクトップ画面まで表示出来る状態を確認しました。
次に最初の依頼の改善は行えたので、動作確認をしていると、突然画面が真っ黒になりました。
一応、モニターに信号が来ているらしいのですが、完全に反応が無くなった状態です。
一度、電源を切り、再度、電源を入れ直してみると、今度はWindowsのログインをすると、画面が真っ黒なままで動作が無くなりました。
再度、診断をしてみると、どうやらビデオカードの故障である様です。
当機種のお客様の構成は、ビデオカードが2枚入っていてCross Fire呼ばれるビデオカードの並列処理をさせて性能を上げる機能が採用されていました。
ただ、取り付けられているビデオカードは、わずかな隙間がある程度で並べて取り付けられていたので、冷却に問題が出て来てもおかしくない様な状態であり、おそらく、冷却不足が原因でパーツの故障を早めてしまったのかもしれません。
よって、追加でビデオカードの交換も必要になりました。
その後、お客様に診断結果をお伝えして、追加交換するビデオカードの選定などをアドバイスさせていただき、パーツを手配させていただきました。
現在、テスト用のビデオカードを取り付けて動作確認を行っているので、交換用のビデオカードが届き次第、ビデオカードの交換を進める形になります。
今回の様に、予想されない故障が確認されることもありますが、その場合も最良の方法をご案内して対応するように心がけております。
もし、パソコンの動作に問題がある様であれば、是非、お問い合わせください。
それでは、今後ともインフォムをよろしくお願い致します。
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