パソコンが突然壊れた…最初に取るべき行動

朝一番に電源を入れたら画面が真っ暗、あるいは仕事中に突然フリーズして動かなくなる――そんな予期せぬトラブルは誰にでも起こり得ます。

多くの人は焦って再起動を繰り返しますが、誤った操作は症状を悪化させる可能性があります。

まずは電源を切り、ACアダプタ・バッテリー・周辺機器を外して静電気を逃がし、深呼吸して状況を整理することが大切です。

水濡れや異音など緊急度が高い場合は、すぐに修理店へ連絡し、通電を避けることで基板ショートを防げます。

パソコン修理の料金相場を左右する3つの要素

1つ目は故障箇所です。液晶パネルやキーボードなどの部品交換は比較的シンプルですが、マザーボード修理やデータ復旧が絡むと高額になりがちです。

2つ目は機種と世代です。ノートパソコンは部品の小型化や特殊な分解工程のため、デスクトップより作業工数が増えやすく、そのぶん費用も上振れする傾向があります。

3つ目は部品入手性と納期です。2024年現在、半導体不足は緩和に向かっていますが、海外製ゲーミングノートの専用ファンなどは取り寄せに数週間かかるケースが残っています。

これら3要素の掛け合わせで、同じ症状でも見積もりに大きな開きが生じる点を理解しておきましょう。

故障タイプ別・おおよその目安料金と期間

【液晶割れ】一般的に3〜5万円程度から。部品が国内在庫なら最短2日、海外取寄せなら10日以上を見込むと安心です。

【SSD換装】部品代込みで2万円台から。OSクローン作業を含めても1〜2営業日で戻ることが多いですが、データバックアップを依頼する場合は追加費用が発生します。

【水濡れ基板修理】クリーニングのみなら1万円台〜、腐食が進んでチップ交換になると5万円超えも珍しくありません。

【データ復旧】論理障害は3万円前後から、物理障害は10万円超えのケースも。成功報酬制かどうか、診断料が別途かかるかを必ず確認しましょう。

ノートパソコン特有の注意点とデータ復旧の重要性

ノートパソコンは基板が1枚に集約されているため、電源周りのトラブルが連鎖しやすく「起動しない=データも読めない」状況に陥りがちです。

特に2020年以降の薄型モデルはSSDが基板直付けのものが増え、自力取り外しがほぼ不可能です。

この場合、専門業者でチップレベルのデータ抽出を行うしかなく、費用も期間も跳ね上がるため、クラウド同期や外付けバックアップの習慣がいっそう重要になります。

2024年春に発表された総務省の情報通信白書でも、業務データ損失に伴う損害は平均170万円と試算されており、修理費用よりデータ価値が高いことを示しています。

費用を抑えつつ信頼できる修理店を選ぶ5つのポイント

① 診断無料かどうかを確認し、見積もりはメールなど文面で受け取る。

② 部品交換と基板修理、両方に対応しているか。選択肢が多いほど最適解を提案してもらえます。

③ データ取り扱いポリシーを明示しているか。企業PCならNDA対応の有無も必須です。

④ 口コミよりも実際の修理実績をチェック。インフォムのように症例写真や作業動画を公開している業者は透明性が高いと言えます。

⑤ 保証期間とアフターサポート。一般的に30〜90日が多いですが、追加料金で延長できるかも比較材料になります。

まとめ:相場を知り、早めの相談でコストとデータを守る

パソコン修理の料金は「症状」「機種」「部品調達」の3要素で決まるため、相場を頭に入れておくと高額請求を防ぎやすくなります。

故障に気づいたら通電を止め、早期に診断を受けることで部品交換のみで済む可能性が高まり、結果的に費用も抑えられます。

インフォムでは診断無料・翌営業日回答を基本としており、当社調べでも早期持ち込みの7割が軽症対応で収まっています。

大切なデータと財布を守るためにも、相場を味方に計画的な修理を心掛けましょう。