インフォムスタッフの内山です。
今回は、Dell Inspiron 5749ノートの修理を行いました。
元々のご依頼としては、Windowsがスタートアップ修復しか動作せず、Windowsが起動出来無くなったということでお預かりした機体になります。
早速、状態を確認してみたところ、事前に連絡があった様にWindowsが起動しません。
まずは、Windowsの修復を試みてみましたが、残念ながら修復できませんでした。
そこで、HDDを機体から外し、別の機器にHDDを接続して、HDDの状態を確認してみることにしました。 HDDの状態は、使用時間は3千時間程度であり、記録面に不良セクターが発生している状態でもなさそうな感じです。
ただ、ここで気がついたのが、パーテーション構成です。
今回の機体のHDD容量は1TBで、その配分が先頭に100MB程度の領域があり、残りはOSの領域になってました。
この場合は、通常、Windowsのクリーンインストールを行ったことが過去にある場合のパーテーション構成になることが多いです。
一度もWindowsのクリーンインストールを行ったことが無い場合は、上記のパーテーション構成に追加でリカバリ用の領域が15GB程度でHDD内にあるはずなのです。
お客様からは、当機種にインストールされているメーカーのリカバリディスク作成ソフトで作成されたリカバリディスクをお預かりしているので、リカバリ領域が無いわけないのですが不思議です。
なんらかの操作でパーテーションが統合されたのでしょうか? あとは、HDDの制御基板などの不具合の影響が考えられますが、可能性は低いと思われますね。
テスト用のHDDをセットして、リカバリディスクを使用して、リカバリを行ってみると、HDD内にはリカバリパーテーションがやはり作成される状態でしたので、意図的にパーテーションが消えたか、不具合で消えたかのどちらかである様な感じですね。
お客様に結果を報告し、OSのシステム自体が破損している状況である為、リカバリが必要であることを伝え、HDDを交換するかどうかの伺いも行い、今回は念の為にHDDも交換する形で進めることになりました。
HDDを交換し、リカバリディスクを使用してリカバリを行い、いつものWindowsアップデートの作業も無事に完了し、作業完了。
あとは、動作検証で問題がなければ、納品の形になります。
ところで、Windowsアップデートですが、これを定期的に行っておかないと、最近流行ったランサムウェア(身代金要求ウイルス)である「WannaCry」という物にWebサイトの閲覧で感染してしまうかもしれません。
ウイルスやランサムウェアは、通常メール添付で添付ファイルを開かなければ感染しないのですが、「WannaCry」にいたっては、Windowsの脆弱性を突いたタイプで、罠を仕掛けられたサイトにアクセスすると、入り口を探してそこから進入されて感染する物になり、今回は、さすがにMicrosoftもサポートの終わったWindows XPにも異例で修正アップデートファイルを急遽公開していた様です。
ランサムウェア対策には、Windowsアップデートも必要になるので、毎月新しい修正ファイルが上がってきましたら、必ずアップデートを行うことをお勧めします。
それでは、今後ともインフォムをよろしくお願い致します。
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